2014年5月6日火曜日

「荒神」は大魔神へのオマージュだった

朝日新聞に連載されていた宮部みゆきの連載小説「荒神」が終了してしまった。連載当初は、よくある時代小説かあ、という感じであまり気にしていなかったが、「つちみかどさま」という山の怪物が暴れだして、人々が戦って勝てずに逃げ惑うあたりから興味を惹かれて、全部読んでしまった。民衆と武士と怪物の関係や逃げ惑う人々の描写が、子供の頃怯えながら観ていた「大魔神」を思い起こす感じで、良かったからである。
で、今日の朝刊をながめていたら、作者の宮部さんが連載終了にあたり「この作品は大魔神シリーズへの木霊です」というような事を書いていた。さすがベストセラー作家は題材の調理のしかたがうまい。宮部さんが大魔神好きであった事もうれしい。きっと、知的で美人でスタイルもセンスもよい人に違いない(実はどんな人か知らない)。
で、現在の朝日新聞の連載小説は林真理子が書いている。なんか、下品で下世話な感じであまり好きではない。それよりは、「こころ」の再掲載のほうが嬉しい。

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