2015年9月12日土曜日

風張林道から宮ヶ瀬湖まで。もう、コナも出まへん。

今や自転車界のサードウェーブと呼ばれて勢力を拡大中の、へるはうんど氏によれば「風張林道はもう旧い。これからは全国各地の激坂だぜ」との事で、トレンドに敏感なちょいワルでワンレン・ボディコン・ハイレグオヤジである私としては出遅れてしまった感があるが、とりあえず風張林道に血の味を求めて、9月12日の8時に自転車で家を出た。実は、8月31日に上記の計画を決行するはずだったのであるが、まだら呆けの症状の所為で浅サイに行ってしまったため決行がずれ込んでしまったのであった。今度は間違えないように「多摩サイ、多摩サイ」と心の中でつぶやきながら、矢野口、連光寺、浅サイ、四谷大橋経由で多摩サイに到着する事が出来た。上手く多摩サイに到着する事ができたので、今日の目標はすでに達成したような気になったが、せっかくだからという事で、多摩サイから五日市街道に出て、檜原街道を走って、橘橋(檜原村役場前)まで。ここを右折して車も自転車も少ない道を登る。東京獅子博物館なんていうちょっと興味を惹かれる施設を通り過ぎ、藤原地区に到着。この辺りから道は林道状になってくるが、この道をバスが通っているらしい。この辺は枝道がいっぱいあって初めて行くと不安になるので、もし、この記事を読んで風張林道を目指す方がいらっしゃったら、美しい写真で詳細な解説がある へるはうんどさんの記事を参考になさってください。
その後、有名な偽風張林道入り口を通過して傾斜が急になり、もう、アプローチの段階でお腹いっぱいという感じになる。喘ぎながらなんとか林道の入り口に到着。嫌げで剣呑な雰囲気がプンプンする。ここで、とりあえず休憩。一服しながら、もう帰ろうかな?などと考えていると、後から自転車で登ってきた人が休憩無しでそのまま林道に突入して行った。すげー。ここまで来てしまった以上しょうがないので、十分休憩し芍薬甘草湯をドーピングしてから私も突入。ここは教義に従い、始めからインナーロー全開である。道は傾斜が急なうえ、このところの雨のせいか、泥、砂利、小石、落ち葉だらけで、ところどころ苔が生えているところもあり、インナーローでもしばしばスリップしてしまう。5〜7km/hぐらいのスピードで這いずるように登り続けてキノコセンターを通過すると、ちょっとの間だけ平坦になる。砂漠でオアシスに出会ったような感じだろうか?その後も急坂が続き、とりあえず、ゼーゼー言わされる。東京方面の景色が開けたところで、また一時的に平坦になる。もう、足を着いちゃおうかと思ったが、下ってきた人がここで休憩をしているので、足を着く訳にもいかず、ノロノロと蛇行しながら登り続け、なんとか風張峠に到着。自転車を降りても脚の震えが止まらない。めくるめく40分間で、辛さのあまり、思わず射精するかと思った。29tのスプロケがないと、たぶん私は足付無しでこの道を登ることができない。
その後、旧奥多摩有料道路を都民の森方面に下り、上川乗まで行く。信号で待っているうちに、この先何回この方面に来ることが出来るかわからないから、一度は行こうと思っていた甲武トンネルに行っておいたほうがいいのではないか?などという考えが頭をかすめ、思わず右折して、甲武トンネル方面へ。止めときゃよかったと思いながら、なんとなく大垂水を彷彿とさせる道を野犬だか猟犬だかに吠えられながら登り、甲武トンネルを抜けると山間地だけど明るく開けた上野原方面へ出る。そういえば、「檜原村紀文」によれば、昔の檜原村の人たちは氷川(奥多摩)や五日市より上野原の人たちと交流があったそうで、高原を彷彿とさせる明るい感じのこの地区はちょっと魅力的である。が、既に私の脚は売り切れ状態で景色を楽しんでいる余裕はない。
その後、甲州街道に出て八王子方面へ進むと日蓮の交差点に差し掛かる。ここでも「この先何回この方面に(以下略)」と思ってしまい、思わず右折してしまう。お気に入りの日蓮のスリーエフでローヤルゼリー入りのゼリー飲料やらレッドブルやら、うさんくさいジャンクフードを摂取して、やっぱ止めときゃ良かったと思いながら、あいちゃんキムチ経由で牧馬峠を越えて宮ヶ瀬湖に行き、橋本経由で多摩境まで。ようやっとたどり着いた多摩境のスタバでエグいコーヒーとバナナを食して、尾根幹経由で矢野口に戻る。この時点で18時過ぎ。陽は暮れて辺りは暗くなってしまった。暗い道は恐ろしいので、調布を抜けて旧甲州街道を走り国領の交差点で甲州街道に出たが、方向を失って八王子方面へ戻ってしまう。調布の近くで気がついて、ああもうイヤだと思いながらUターンして、うちひしがれながら帰宅。もうコナもでまへん。
シャワーを浴びて夕食を食べてからブログを書こうとしたが、手が攣ってキーボードを打つことができないので翌日にまわす事にした。その後、寝落ちしてしまった。

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