2019年5月3日金曜日

南硫黄島ではカニが偉かった

 5月3日は自転車から帰ってから、久しぶりにサッカー以外のテレビ番組を観ました。NHK BS でやっていた「東京ロストワールド」という番組です。西ノ島、南硫黄島、そうふ岩といった太平洋の孤島の生態系がどのように進化するかという内容です。これがめちゃくちゃ面白かったです。

 私は自転車から帰って、風呂を洗っていたので西ノ島のところは観ることができず、南硫黄島のところから観ることになりました。南硫黄島は海面からいきなり山が生えているような感じの絶海の孤島で、外界から孤立した状態です。ヒトは住んでません。できてから3万年ぐらいしか経っておらず、孤立した自然環境中で生物がどのように生態系を作り進化させるのかを観察するには絶好の環境です。で、現在の南硫黄島は土壌が少しできて植物が島を覆っている状態。大型の動物はコウモリが一種、海鳥、あとは、昆虫とトカゲ、そしてカニ。で、生態学的にはこの島の生態系の頂点はカニということになるらしいです。なぜカニが生態系の頂点にいるのか、私は素人なのでよくわかりませんが、鳥やコウモリはカニを食べまないけど、カニは鳥やコウモリの死体を食べるかららしいです。
 この先、南硫黄島はどうなってしまうのでしょうか?このままカニが君臨してカニ島になってしまうのか、ネズミとかが渡ってきて新たな生態系になってしまうのか興味深いところですが、何しろ進化には時間がかかるので、私がいきている間には大きな変化はないでしょうね。でもうかうかしていると、風張林道の周辺もカニが繁殖して生態系の頂点に君臨するかもしれません。
 まあ、あと番組に出てくる生態学者達が、「学者〜!」という感じだったのが面白かったです。生態学なんて何の役に立つのかわからないので、昨今のアカデミアでは邪魔者扱いされるようですが、こういう事にこそ国の研究費を使ってもらいたいものです。

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