HRV(心拍変動)は心臓がドキンドキンと収縮する間隔のゆらぎだそうです。心臓の収縮は連続的かつ周期的な動きなので、これの解析には周波数解析の手法が適用できるとのことです。
あああ、あのグチャグチャな波形の時系列データに対して小難しい計算をしていくつかの波に分けてすっきりさせるやつですね。どんなグチャグチャな波形も複数の単純な波形から構成されるており、小難しい計算をしさえすればどんな複雑な波形も構成する単波形に分けることができるという中々強気な解析手法です。
その昔、会社に入社したばっかりのころにFTIR(高速フーリエ変換赤外分光解析機)という分析器で細胞の色素を分析するのに使いました・・・といってもフーリエ変換と周波数解析の参考書を読めば読むほどわからなくなってしまい、結局、私が装置を操作してデータを出して、肝心の構造解析のほうはそのデータをメーカーに送って解析してもらうという、乙女チックな解析手法を実施しました。なので、少々わかっていないこともあるといえなくもありませんが、近年では、データさえ得られればスマホのアプリが難しい計算をしてくるので、HRVを計るんだったら、私は乳バンド(心拍センサー)をはめて「きつい、食い込む」などと言っていればいいのです。
心拍センサーで電位の変化を経時的に計測しその変動を周波数解析すると、比較的高周波の成分と低周波の成分に分けられ、高周波は副交感神経、低周波は交感神経の波形に由来するそうです。なんか、ムリクリじゃないですか?ほんとにそんな都合よくいくの?という感じですが、その根拠は以下のように副/交感神経の反応速度の違いに由来するとの事です。
心臓にはペースメーカー細胞と呼ばれる細胞があり、これが心臓の収縮を制御しているそうです。その制御は交感神経と副交感神経によるそうで、交感神経はノルアドレナリンという物質を分泌することで心臓の収縮を強め、心拍数と血圧を上昇させます。ノルアドレナリンとその受容体による反応は比較的遅く(6~25秒)、反応由来の周波数も低いものになります(0.04~0.15Hz)。このような状態では心拍の間隔に関する変動であるHRVは小さくなります。 一方、副交感神経はアセチルコリンという物質を分泌することで、心臓の収縮を弱め、心拍数と血圧を下降させます。アセチルコリンとその受容体による反応は比較的早く(2.5~6秒)、その周波数も高くなります(0.15~0.4Hz)。このような状態ではHRVは大きくなります。
緊張したり運動したりして心臓がドキドキしたりバクバクしたりしているときは交感神経が優勢、リラックスしてよだれを垂らしたり、風呂に浸かってトロトロになり思わず屁が出ちゃったりするような時は副交感神経が優勢であるといえます。トレーニングなどの運動が当人にとって過剰になると交感神経の活動が活発になり、結果として疲労やストレスを感じるようになります。一方、トレーニングや運動が適切だと副交感神経が活発になりリラックスしてヨイヨイな状態になります。朝起きた時、トレーニング由来のストレスが残っていれば交感神経が優勢、残っていなければ副交感神経が優勢となる、故に、副/交感神経の指標であるHRVを起床時に計れば、その日の体調とかオーバートレーニングの兆候がわかるという、なんかちょっと三段論法っぽい感じもしますが、HRVとはそういうものだという事らしいです。
そうなると、HRVの数値が低いほどストレスが高く便秘になって臭い屁をこきまくる状態になり、高いほど弛緩して肛門が緩んで屁をこいたらウンコも出ちゃうという状態になる、なのでHRVは高いほど良い・・・当たり前ですが人間の身体はそんな二元論で説明がつくほど単純なものではありません。その辺のエクスキューズは「個人差」で済ませられています。なので、HRVで体調管理をしようとする場合、一回の生データをみてどうのこうのというのは無理で、ある程度の期間計測し自分の身体の傾向をつかむ必要がありそうです。
そんな感じで、痴呆気味の初期高齢者が4か月間HRVの計測をしてみた結果を近日中にお知らせしたいと思います。先に結果を書いちゃうと、体調管理にHRVを使えるかというと全く使えないということはないけど、それほど使えるものでもないという結果でした。
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