2012年3月10日土曜日

カンパ・コーラスのグループセットと合体ロボ

Bike24で購入したカンパ・コーラスのグループセットが我が家に到着した。カンパといえば、なんといってもクランク部分のUltraTorqueが楽しみである。自転車のペダルが付いているクランクはシャフトにより左右がつながっている。普通の自転車はシャフトにねじを切ったり、ボルトを使うなどしてシャフトとクランクを一体化する。でも、この部分には、脚とチェーンによるトルクがかかるので、プロのような脚力がある人が長時間使うとガタが生じやすい。ガタが生じるということはエネルギー伝達のロスにつながるわけで、コンマ何秒を競うプロにとっては大問題である。かといって、その部分を丈夫に作ってしまうと、車重が重くなってしまうので、やっぱり大問題である。接合部分にガタが生じないで軽くて丈夫なクランクとシャフトが求められている。そのため、この問題の解決は、なるべくクランクとシャフトを一体で作るということにつきるらしい。そうすれば無駄な部品が無い分軽くもできる。そこで、どのようにしてクランクとシャフトを一体化するかという事が自転車業界にとって問題となった。まあ、この問題はプロのような脚力の有る人の場合の問題であり、私のような貧脚には問題ではないような気がするが、自転車を乗ったあとでサッカーの試合を見たり、晩飯のモヤシ炒めが冷えないように時間通りに家に到着するには、やはり、このような問題が無いほうがありがたい。
というわけで、私のモヤシ炒めのためにカンパが提示したソリューションはUltraTorqueである。この方式は、クランクとシャフトが一体化しており、シャフト端にギザギザの溝が掘ってある。そして、BBの中でこのギザギザ同志を組み合わせて一体化するという方式である。なんというか、だれにでも思いつきそうなアイディアであるが、実際に創ってしまうところがすごい。BBの中で左右のシャフトがガシャーンと一体化するというイメージは、なんだか合体ロボのようで楽しい。一方、Shimanoはホローテックとかいって、チェーンリングのある方のクランクとシャフトを一体化し、BBに通したあとで左のクランクを取り付けるという方法を提案している。堅実である。大人の対応である。
まあ、UltraTorqueにしろ、ホローテックにしろ、どちらしても「接合部分があんじゃん。」という感じもするが、一体物の部品を極力使うことで、それぞれエクスキューズを用意している。特にUltraTorqueの合体ロボ方式は、わかりやすさと幼稚っぽさでなんとも説得力があるので、細かいことはどうでもいいという気分になってしまう。もっとも、ギザギザの溝を合わせて合体した後、フィクシングボルトというもので固定する必要があるようで、なんというか、合体はするけど、そのあとは針金で縛っておかないとバラバラになってしまう合体ロボ、という感じも否めない。
で、我が家に届いたコーラスのクランク&シャフトをみてみると、事前に予想したより、かなり粗雑な感じ。全く隙間のない工作精度で、ひとたびギザギザ同志を合わせてしまうと固定など必要無いほど部品同士が密着するようなものを想像していたが、ボルト無しではすぐにばらばらなってしまう程度のものであった。ああ、ちょっとあんた、恐怖の大魔王より恐ろしい女房様から死ぬような思いをしてコンセンサスをとりつけて、爪に灯をともすような生活をして、ようやっと買う事が出来たのに・・これで大丈夫なのであろうか?ガタとか来ないのであろうか? 合体ロボ部分よりフィクシングボルト部分の精度が重要になりそうである。などと、くどくどと文句を言っているが、くどくどしている分だけ興奮して楽しみにしているようである、私は。あまりに、くどくどしているので、読み返してみる気はおこりませんが・・。ところで、フレームの入手はいつになるのでしょうか?まあ当面は、UltraTorqueのギザギザをハメハメしているだけでも楽しめるので、いいのですが。
ちなみに、今回のBike24での買い物は、2月19日に発注受けつけで、到着が3月7日であった。20日以内で届いたので、まあまあ普通かな?

コーラスクランクシャフト
のギザギザ部分
ガシャーンと合体。
結構、合体部分は雑な作り。

0 件のコメント: