2013年9月20日金曜日

松屋のチキングリル定食でノスタルジーに浸る

本日のディナーは一人で外食なり。ということで、駅前の松屋に行く事にした。私はチョイ悪でヤンエグでハイソなワンレン・ボディコンのオヤジなので、松屋のような庶民の皆様が行くような定食屋に行ったことが無いが、これも後学のためという奴である。
なので、押し慣れた自動扉をタッチして開けて入店し、座り慣れた席でチキングリル定食なるものを頼んだ。値段は580円。さすがである(何が?)。店員は、電子レンジという調理器具でチキングリルという食材をチンして出してきた。多分、ハイソな私が火傷をしないための用心に、短めにチンしたようで、なんとなく生ぬるい。で、食べると醤油とニンニクとネギとケミカルの味が舌を直撃する。かなり塩っぱい。で、鶏肉を噛んでみるとパサパサしているくせに、いやな臭みが漏れででくる。これぞブロイラーというか、抗生物質を大量に投与しながらさんざん卵を生ませて、もう卵が生めなくなったブロイラーを探し出してきたのではないか思える鶏肉であった。鶏肉がさっぱりしていながら臭いので、旨味物質の効いた濃いタレでバランスをとって、ニンニクで臭いをマスクしようというコンセプトなのだろうか?なかなか論理思考でマーケオリエンテッドな商品企画である。生ぬるいのは、あまり熱しすぎると臭みが強くなって、食べられなくなってしまうからかもしれない。さすがである。
この、おそろしく不味い鶏肉を味わいながら、そういえば私が子供の頃(昭和40年代)の鶏肉なんて、ほとんど、こんな味だったことを思い出した。食べ物全体が、今に較べるとかなり不味かったような気がする。下手すると、本当にゲロを吐きかねないような食べ物を、吐き気を堪えながら目をつむって食べていたような気がする。そういう訳で、懐かしい味といえばそうかもしれないし、懐かしい不味さといえばそうかもしれない。近頃の飲食店の多くは、不味くも美味くもない、なんとも味気ないものを出すところが増えたが、このくらいパンチが効いていると、もの凄く不味くてもちょっとうれしい。まあ、ネタにはなるが、癖にはならない味であった。すでに人生の盛りを過ぎ、終わりのほうがぼんやりと見えてきたアラフィーなヤンエグの諸兄には、ノスタルジーに浸るに格好な食べ物かもしれない。
そういえば、薬漬けのジャンクフードばかり食っていると、肉に残存する薬物の影響で、身体が丈夫になるとか長生きできるとかいった効用はないのであろうか?人間も家畜も同じようなもんだし。コペルニクス的発想の転換でジャンクフード健康法などを本にして出版すれば、ベストセラーになるかもしれない。残存する抗生物質の影響で風邪をひきにくくなるとか、残存化合物の副作用で下痢をして痩せるとか、成長ホルモンの影響でチンコが大きくなるとか、記憶力がよみがえり発想がゆたかになるとか・・・
うーん、やはり、生姜だし牛丼にすれば良かったかな?

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