週末は痛風でした・・・先週は天気も薄曇りで気温もそれほど高くはなくて、自転車に乗るには絶好のお日柄でしたが、私は痛風発作に見舞われて、自転車はおろか歩くこともママなりませんでした。そんな感じで、引き続き足が腫れているので、本日(6月9日)は会社を休んでゴロゴロしています。
先週末は、自転車に乗れない上に目ぼしいサッカー中継もなく 、楽しみといえば、「べらぼう」だけでした。今週も先週に引き続き「屁」が大々的にフューチャーされて、恋川春町が花咲男になって屁芸を披露して狂歌界隈に溶け込んでいくという心温まる回でした。いやあ、いいですね「屁」。
にわかな私が調べたところでは、昔から日本では「屁」が絵巻物とかの題材になっていたようで、室町時代には「福富草子」という絵巻物があったようです。その内容は、貧乏な男が神社でお祈りしたところ屁で音楽を奏でるという芸を授けられて、それを貴族の前で披露したところ大受けして金銀財宝を貰って大儲けできました。それを見ていた隣人がその芸を教えてくんろと頼みました。が、隣人には汚い音と下痢をする方法を教えたので、隣人が貴族の前で屁芸を披露したところ、汚い音しか出ない上、にわかに下痢をして身を撒き散らしてしまったためボコボコにされてしまいましたとさ、という内容です。屁で芸をするとか、調子に乗ると身まで出ちゃうというのは、日本人が古来から継承してきた重要な伝統だったのですね。。屁と身に関する絵は後年に河鍋暁斎も書いていますね。
恋川春町は、この福富草子を踏まえて安永7年(1778年)に「芋太郎屁日記咄」という黄表紙を書いています。内容は、屁芸を極めた芋太郎が最終的に天皇から武士に任じられ勅命で屁物語を作成しこれを「臭双紙」と呼ぶようになった、というものらしいです。身が出ちゃうことは書かれていないようですが、まあ、なんというかさすがです。オチも冴えてますね。このあたりの黄表紙本の作者では、恋川春町が一番発想がとっぴでエキセントリックな感じがします。あ、にわか者の私がいうのもなんですが・・・。
で、べらぼうには「誰袖」という花魁が登場しています。設定では、どんな男でも落としてしまう魔性の女という事になっているらしいです。が、うーーーん、そうかあ?どこに魔性を感じれば良いのだ?と思ってしまったりします。過去にキャバクラとかで鼻の下を散々伸ばしまくった私がいうのもなんですが・・・これじゃあ場内指名はないな、という感じ。男が手玉にとられちゃうって、こういう可愛いとか綺麗とかあざとさとかじゃない、別の何かだと思うんですが・・・まあ、それが何かわかれば売れないキャバ嬢なんていなくなって、日本中が禁治産者の醜男だらけになってしまいますね。
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