2015年8月20日木曜日

三菱美術館の暁斎展は、暁斎グッヅがものすごく充実していた

私の夏休みは8月20日から始まった。なので、三菱美術館で開催されている暁斎の展覧会に女房様と出かけた。絵を見る前に昼飯を食うべく銀座方面へ出かけた。なんとなくウロウロしているうちに歌舞伎座の方まで来てしまった。で、歌舞伎座の裏にある、見るから不味そうな外観の蕎麦屋に入る。こういうところが穴場なんだよ、という可能性にかけてみたのであるが、お味のほうも外観通り。女房様が頼んだ、おろし蕎麦には大根おろしと生卵がトッピングされており、ちょっとスゴイ事になっていた。その後、三十間というカフェで珈琲を飲んで口直し。結構な値段がするが、結構美味い。女房様が頼んだブラジルが美味かったので、豆を買ってしまう。この店は、タバコが吸えるのが嬉しい。その後、歩いて丸の内まで行き三菱美術館へ。この展覧会は’画鬼暁斎「狂ってたのは、俺か、時代か?」’というセンセーショナルなキャッチコピーがついている。なので来場者も感受性の鋭敏な神経質そうな人ばかりかと身構えたが、来ているのは、のんびりとしたオバハンばかりなり。なぜか英国人の弟子のコンドルの絵が飾ってあったが、三菱一号館という建物の設計をしたのが、コンドルであったとの事。コンドルは建築ばかりではなく、絵も美味い。晩年の暁斎とコンドルと日光に写生旅行に出かけているが、暁斎は嬉しかっただろうなあ。絵のほうは初めてみるものが幾つかあった。二羽のカラスが描いてある水墨画が良かった。有名な「枯木寒鴉図」に比べると、こちらのカラスは動きがあって、朝の駅前で酔っ払いのゲロを食べているウチの近所のカラスに近い。あと、放屁合戦で身も出ちゃった図とか、メトロポリタン美術館に所蔵されている一連の動物画とか初めてみるものも多かった。以前、太田美術館で観て感動した「風神、雷神図」も展示されていたのが嬉しい。あと、春画の展示コーナーがベールで覆われて経路が離れているのが、レンタルビデオ屋のAVコーナーみたいでおかしかった。展示を全部見終わるとミュージアムショップへ誘導される。通常であれば、ここで図録や絵葉書やクリヤファイルを買って、そそくさと帰るところであるが、なぜか、この展示会は暁斎グッズがものすごく充実しており、ちょっとどうすれば良いかわからなくなってしまった。書籍や復刻版も充実していたが、暁斎アロハやTシャツ、トートバック、放屁合戦芋けんぴなんてものまであった。悩みに悩んだ末、暁斎アロハは断念し、Tシャツ2枚とトートバッグ、各種クリアファイルとシール、あと暁斎カップ酒を購入した。なんか、展示よりグッズ購入のほうが興奮した感じがする。このうち、暁斎カップ酒は、私に暁斎を教えてくれた酒好きだった父の仏前にお供えした。うーん、暁斎カップ酒なんて親父も驚いているだろうなあ。

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