2013年5月19日日曜日

河鍋暁斎2連発

本日は、女房様と原宿の太田記念美術館と日本橋の三井記念美術館に河鍋暁斎の展示を観に出掛けた。
太田記念美術館の方は、葛飾北斎と河鍋暁斎のカップリングで、戯画の展示が中心。私達の興味は暁斎の方なので、北斎の観賞はおざなりになってしまった。展示のほうは、今まで観た事のあるものが多かったが、一幅の掛け軸の中に風神と雷神が配置された、初めて観る画があり、一発で欲しくなってしまった。風神の風袋に継ぎ当てがあるのが激しくかわいい。が、当然ながら私ごときが入手出来るような物ではない。複製でいいから売り出してくれないだろうか?あと、下絵を観るのが楽しかった。下絵をみると暁斎はものすごく画が上手いことが良く分かる。もしかしたら世界で一番上手いのではないだろうか?また、下絵の段階でも色々と趣向を凝らしていることが良く分かる。ただ、暁斎は風景を描くのがあまり興味なかったようで、このへんは北斎の画と較べると、あまり工夫していないことも解ってしまう。ただ、人や動物の動きや表情を捉えることは本当に上手い。カエルや鯉にも表情があるように見せてしまうなんて、動きと造形が本当に自然でないとできない。
その後、日本橋に移動して昼食。以前よく昼飯を食べに行っていた店に行きたかったが、軒並み定休日。コレドにあるピザ屋に行ったが、閉店していた。しょうがないので、自然食志向らしい和食屋で鶏肉などを食べるが、美味くも不味くもなかった。その後、イリーに行ってコーヒーを飲みながらタバコを一服してから三井タワーにある三井記念美術館に出掛けた。こちらは、能や狂言に関係する暁斎の作品が展示されている。能や狂言には興味がないので、あまり期待しなかったが、観てみると結構おもしろい。やはり、下絵を観るのが楽しい。下絵の段階では裸の人物を描き、その上に着物を描いて皺やたるみが自然になるように描いている。だからあそこまで動きの描写が自然なのだろうということが良く分かった。あと、狐が悪そうなことをしている下書きに重ねて鬼女が描いてある下書きがあり、これがなんだかすごかった。
で、両美術館のミュージアムショップでは暁斎グッヅを幾つか購入。暁斎漫画の豆画帳が入手できたのがうれしい。福富太郎氏が所有する暁斎がデザインした烏天狗の像のレプリカを販売してくれたら激しくうれしいのであるが・・。
暁斎のあとは、抹茶のジュースを飲み、高島屋の8階でやっていた山形物産展を覗き、みたらし団子とかからくてしょっぱい漬け物とか晩飯用の牛肉弁当を購入。みたらし団子は甘さ控えめでかなりしょっぱい。なんだかちょっと鉄砲漬けのような味のする餡で、東北出身の母親に育てられた私にとってはなじみのある味であり、結構美味い。ただあまり大量には食えないなあ。牛肉弁当(たしか金鶴弁当という名前)のほうは、牛焼き肉、牛ステーキ、牛そぼろがご飯の上に乗っているもので、見ためは全般的に醤油色である。が、見ためほどしょっぱくなくて、結構、さっぱりしていて美味い。付け合わせをもう一ひねりしてくれれば、私の評価としては満点である。多分、山形の料理は私の味覚にマッチしているが、毎日、この料理を食べていたら、血圧高めの私は寿命を縮める事になりそうである。そうえいば、定期健康診断では2年連続で胃の精密検査が必要と判定されていたなあ。そのうち胃カメラを飲まないとなあ。

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