2017年6月11日日曜日

ヒルクライベントの下りには注意しましょう。

6月11日の富士ヒルで五合目から下山する時の事です。富士ヒルの下山は下り始めこそ一時的に止まったり速度制限がかけられたりしますが、下山するにしたがって自由度が高くなって三合目辺りからは、ほぼ自由落下状態というかフリーな状態になります。

ビビりで小心者の私は例によって左端をノロノロと下るのですが、多くの参加者は私を抜いてドンドン下っていきます。そんな状態でかなり下ったところで、私の前方を走っていた参加者が路面の凸凹で自転車が跳ねてバランスを失い、頭から落車しました。うう、バランスを失った人間は物理現象に対してあまりに無防備で、観ていていたたまれなくなります。周りからも「落車~!」という声が掛かり、落車の連鎖は回避されましたが、落車した人のところで止まると、頭から出血して意識の無い状態になっていました。私以外にも何人かが止まっていたのですが、さすがに素人でには出血して意識の無い人は荷が重いので、私を含めみんなどうしていいか手を出しかねて立ち尽くしています。そんなときに、「私は医者です」と言いながら小柄な女性が近寄ってきて、落車した人を抱き起して傷と意識レベルの確認を始めました。うわー、助かった、この時ほどお医者さんが心強く思えた事はありません。この医師の指示に従って、誰かが救急車を電話で呼んで、私は大会関係者へ状況を連絡する事になりました。
という事でコースを下ってコース脇に座っていたオッサンの係員に状況を大会本部に伝えるように依頼したのですが、何だかラチがあかないようで、私が大会本部の係員に電話で状況を説明することになりました。なので、落車した人は頭から出血している事、医師が救護にあたっている事、意識レベルは3であること、救急車は多分手配されている事などを電話で伝えたのですが、電話口の大会関係者は、救急車がちゃんと来るのかという事と落車した人と私がどういう関係なのかをメンドくさそうにオウム返しに何度も聞いてきます。救急車がいつ来るかなんて私にはわかりませんから、しかるべき関係者を現場に派遣するように頼みながら私もオウム返しに同じ事を何度か返答します。なんか菅官房長官とリベラル系新聞記者の問答みたいになってきました。医者もいるようだし救急車が来るのであれば、そのままうやむやにしてしまおうという魂胆なのでしょうか?私も、なんかいらついてきたので「人の命がかかっていることだから、関係者を現場に派遣して、そちらでちゃんと確認してください。救急車の件もちゃんと確認しないと、万一の場合にまずいでしょう。」とかなり強めに言ったところ、「・・対処してみます・・」というような返答だったので、電話を切りました。なんか物凄く嫌な感じです。この時の問答を今思い起こしてみると、もしかしたら富士ヒルにはまともな救護体制は無くて、事故への対応は自己責任と参加者の相互扶助で、いう事なのかもしれません。いずれにせよ、ヒルクライベントの下りは怖いので、注意しないということと、富士ヒルの運営だと大会関係者には期待できないので、自分の名前と連絡先がわかるIDタグのようなものを携行した方が良さそうだと感じました。
その後、メイン会場まで行き、大騒ぎしている会場で、まずい饂飩を食べました。ステージではばか騒ぎしている一方で、苦しんでいる人や懸命に救護している人もいるかと思うと、なんだかやるせない気分になります。そんな感じだったので、早く会場から出たかったのですが、興奮している同僚がどうしてもビンゴゲームがやりたいというので、ささくれた気分で会場で立ちつくしていました。同僚は張り切って4回もステージまで走って行ったにも関わらず、全てジャンケンで負けて景品を貰えなかったのですが・・・。

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