2014年5月25日日曜日

浦沢直樹とボブディラン

昨日(5月24日)、佐野元春(ミュージシャン)と浦沢直樹(漫画家)という2人が、ボブ・ディランの足跡を辿るというような番組を教育テレビで放送していた(佐野元春×浦沢直樹 〜僕らの“ボブ・ディラン”を探して〜。その中で、浦沢直樹は、ボブ・ディランが好きで好きで堪らないという感じが滲み出ていて非常に良かった。ボブ・ディランが初めて立ったステージや良く立ち寄ったカフェなどでは、番組だというのにキラキラした目で写真を撮りまくり、迷惑そうな佐野元春の事などかまわず蘊蓄を語りまくり、もう嬉しくてたまらないという感じが映像を通じて伝わってきた。そして、浦沢が走り書きしたボブ・ディランに関する漫画がまた良くて、あのタッチでそのままどこかの週刊誌に連載してもらいたい位であった。本当に好きなんだなあ。
あと、この番組を観ていて思ったのは、佐野元春という人は、天才肌のミュージシャンではなく、真面目な田舎の秀才みたいなミュージシャンなんだなあという事(誉めてます)。佐野元春が中学生の頃に書いた詩というが公開されたが、多分、今の佐野元春の詩とほとんど変わらない感じに完成されたものであった。が、どこか別のところで読んだ事がある詩の断片を寄せ集めたような感じ。それは、現在の佐野元春もたぶん変わらない。音楽のほうも、流行りそうな洋楽のエッセンスを取り込んで自分流にアレンジした感じで、なんというかデーモンが感じられず、軽音楽の職人が大衆音楽の技術を巧みに組み合わせたような感じ(誉めてます)。なので、偏屈でへそ曲がりで天才のボブ・ディランとは全然違う。
うーん、この番組は浦沢直樹一人にやらせたほうが良かったのではないかあ・・

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