2025年5月6日火曜日

べらぼうに悩む

  歳をとると眠りが浅くなるということを実感する今日この頃ですが、このところ思い悩むことがあって、より眠りが浅くなっています。

 で、その思い悩むこととは、大河ドラマ「べらぼう」の中で、一橋治斉が言った「薩摩の芋はうまいのう」と「一人ではさびしいからのう」という2つのセリフが何を暗示しているかということなんです。

「薩摩の芋・・・」のほうは、徳川家基と松平武元を毒殺して平賀源内が獄死したあと、平賀源内が書き残した家基毒殺の書類を燃やしながら焼き芋を食べていた時のセリフです。歴史に詳しい人のブログとかでは、薩摩が琉球を通じて中国と密貿易をしており、中国からのアヘンを薩摩を通じて入手し平賀源内に吸わせたことを示唆しているとの情報がありました。うーん、なるほど。その当時の薩摩藩主の島津重豪は娘を将軍と政略結婚させたりしているので、その線はありそうです。ただ、それだけじゃなくて、今後、治斉が薩摩を使ってなにか大きな計略をすることを暗示しているのはないかなどと想像をたくましくしちゃうと、また眠れなくなっちゃいます。

 「一人では・・・」のほうは、治斉が息子の将軍家への養子縁組を断り、高岳という大奥の女中を通じ将軍である徳川家治につる子という昔の恋女房にそっくりな側室をあてがった時に人形を眺めがら言ったセリフです。治斉と人形との絡みは徳川家や江戸城内の人間関係を暗示しています。愛妻家の家治に側室を取らせるために治斉が手を回したのでしょう。多分、つる子は架空の人物ですが・・・。今後、高岳やつる子を通じて江戸城内の邪魔者を消して、条件がそろったところで家治を謀殺するのでしょう。腹上死を誘発するとか・・・。その上で次期将軍に息子の家斎を据えて、権力を自由に操れるようにするのでしょう。でも、治斉が高岳を自由に操れるようなったのですから、わざわざ養子縁組を断ったり、つる子という架空の人物を登場させるような持って回ったことをしなくても良いような感じがするのですが・・・うーん、その辺はどうなるのでしょうか?種姫が関係するのかな?考え出すと、また眠れなくなっちゃいます。

 そういえば一橋治斉の息子で第十一代将軍の徳川家斎はそこらじゅうで子供を作りまくり、総計で58人の子供を作ったそうです。自分の娘の嫁ぎ先がわかるように、嫁ぎ先の門を赤く塗ったそうで、東大の赤門もそのうちの一つだそうです。庶民は畏敬の念をこめて「おっとせい将軍」とか「種馬公方」とかあだ名をつけたそうです。さすがですね。

 さらなる悩みの種としては、新之助とふく(旧うつせみ)の足抜けカップルです。私はこのカップルがお気に入りで、今では田舎で百姓をやりながら幸せに暮らしているということで満足していました。ところが世の中にはいやなことをいう人もいるもので、この先、天明の大飢饉があってこの二人は大変なことになるであろう、などというのです。まあ、大飢饉はおこるだろうけど、新之助の寺子屋での教育や蔦重の往来物のおかげで助かった、やっぱ教育は重要だ、ということになるのだと思います。「何の役にも立たないこと教えやがって」といわれて、二人がなぶり殺しにされる、とかいうことにはならないで欲しいものです。

 あと、丸屋という本屋の今後も気になります。のちに蔦屋重三郎が丸屋の株を入手して地本問屋を開業するそうです。ドラマでは、この丸屋の娘が、のちに蔦屋重三郎と結婚するそうです。予告の写真ではこの娘は度の強いメガネをかけていますが、たぶん、このメガネをはずすと美少女になるという流れでしょうね。

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