2024年2月12日月曜日

ダモ鈴木が亡くなったそうです

 世間では、世界的な指揮者の小澤征爾が亡くなったと嘆いておりますが、私にとっては、2月9日に亡くなったダモ鈴木のほうが衝撃が大きいです。

 私が中高生のころ、CANというものすごく陰気なジャーマンプログレのバンドがあるという情報がありました。でも、だれもその音を聴いたモノはありませんでした。まあ、当時の中高生にとっては幻のバンドです。そのバンドのボーカルがダモ鈴木という日本人でした。私としても、ぜひ聴いてみたいと思っていたのですが、ラジオではCANの楽曲がかかることがなかったので、聴けずじまいでした。初めて聴いたのは、たしか社会人になってCDが買えるようになってからだったと思います。

 で、今思うとパブリックイメージリミテッドの音楽の先駆けていたようなバンドだったと思うわけです。CANのメンバーにはホルガー・シューカイというベーシストがいて、後に「ペルシアンラブ」という曲がCMで使われたり、江口寿史がマンガの中で紹介したりして 、それなりに盛り上がったりしました。Wikiで調べてみると、ホルガー・シューカイは元はシュトックハウゼンの弟子だったりして、正統的な現代音楽のアーティストだったらしい。私は、ジャー・ウォブルとか一緒にやったアルバムで、ジャケットにラジオのメーターを使っていたアルバムが好きだったのですが、アルベム名とかは忘れてしまいました。ホルガー・シューカイは2017年に亡くなってしまったそうで、もやはCANのメンバーで生きている人は居なくなってしまったようです。

 なんか私の知っているミュージシャンがどんどん少なくなってきており、生きているのは、細野さんと平沢進とブライアン・イーノぐらいになってしまいました。まあ、私もすでの62歳ですし、人が歳をとっていくのはどうしようもないのですが、「行く川の流れはたえずして・・・」などと方丈記を思い出したりします。うーん、なんか、ヒトの一生というのははかないものですねえ。

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