おお、本日3投目です。昨日の自転車行でヨレヨレになってしまい何もする気が起こらず暇を持て余しているので、何となくまた更新です。
以前、BBのシールドベアリングを交換してみたら、何となく面白くて癖になっちゃったので、今度はホイールのベアリングも交換してみることにしました。ホイールのほうは異音もガタつきも無いので本当に興味本位の交換です。
私の使っているホイールはWinSpaceのLunHyper33の2023年モデルで、ベアリングはセラミックハイブリッドです。これを鋼球のベアリングに替えるので、まあ常識的にはダウングレードすることになります。でもハイブリッドベアリングはセラミックなのは球だけで内輪と外輪は鋼鉄なので、使っているうちに硬いセラミックの球が輪を削って割と早くワヤになってしまうそうです。私の超高回転ライディングによりセラミック球が鉄輪をゴリゴリ削ってしまうのは容易に想像できる事なので、ダウングレードではなくて長寿命化なのであると威張りたいところです。が、本当のところは興味本位に始めて簡単にできると思っていたら予想外に面倒だったので若干後悔気味です。
とはいうものの作業自体は、ベアリングを押し出して外し、新しいのを押し込むという単純な作業です。私が講釈をたれずとも、自分のホイールの構造とベアリングのサイズさえわかっていれば、誰でも普通にやればできちゃうような事です。なので以下に記すのは、頭と指先の器用さが鈍りまくった爺の暇にまかせた忘備録だと思ってください。
自転車のホイールのベアリングなんて、どこも同じサイズのものを使っていると思っておりましたが、なんと、ホイールの場所ごとに違うサイズのベアリングが使われていました。
LunHyperだと、前輪のハブの左が6903で右が6803です。後輪は左側にあるリアハブは6903が2個、右側のフリーハブは6803が2個となっています。某有名サイトでは6903が1個、6803が5個となっていますが、私のホイールでは6903と6803が3個づつでした。うーん、ロットごとにベアリング構成が違っているんですかね?元々ついていたベアリングを見てみると、外側が青いシール、内側が黒いシールでした。青いほうは接触型のシールで黒いほうは非接触型のシールなのではないかと推測されます。
で、新たに交換するのは鬼ベアリングで有名なジェイテクトの鋼球ベアリングです。ジェイテクトには側面ごとにシールが違うベアリングが無いようなので、外に面するベアリングは接触型、リアハブの内側とフリーハブの内側は非接触のベアリングを配置しました。
などと、さらっと記載してますが、なにかと悩みまくりました。LunHyperのハブキャップは手で引っ張れば取れるような設計になっていますが、私のホイールは前輪の右側のキャップが固着しておりペンチで思いっきり引っ張ったら、キャップとアクスルシャフトとベアリングごとハブ本体から抜けてしまいました。ラスペネを吹いて一晩おいてもとれません。こうなってしまうと素人の爺の頭では解決策が思い浮かびません。しょうがないので力技ですが、一番安い万力とベアリングプーラーを買い込んで、ラスペネを吹いて三日三晩寝かせてから、万力で固定してベアリングプーラーで引っ張って何とかキャップを外しました。どうでもいいけど中国製の安い工具って強烈な匂いの油が塗ってあります。使うまえにクリーナーで油をおとしてラスペネを吹いておいたのですが、臭い油+ラスペネの臭いが部屋に染み付いてしまいました。
また、ベアリングを外すのは、基本的にアクスルシャフトの出っ張りを使って押し出してしまえば外れるのですが、フリーハブのベアリングにはアクスルシャフトに出っ張りがないので、そのままでは外せません。なにか方法があるのかもしれませんが、私にはその方法が思いつかなかったので、こちらも万力で固定してベアリングプーラーを使って外しました。ベアリングプーラーの造りが雑で固定や位置決めが上手く決まらず、頭で考えたほど簡単にはいきません。さらにベアリングの近くに何の役に立つのかわからないリングのようなものがあって、作業の邪魔になります。なんとか外すことができましたが、今後も意地と運がないと上手くいかないような感じです。
今回、わりと活躍した万力 アマゾンで2000円ぐらいでした。 挟むところのカバーが変形して良くないです。 ベアリングプーラーも2000円台でセットになってるやつを買いました。 |
ベアリングを入れるほうは、棒ネジにアリエクで売っていたスペーサーを組み合わせた以下の図のようなものを作って対応しました。が、これでは最初のベアリングを入れるだけしかできず、アクスルシャフトを通してしまうと逆側のベアリングには使えません。この場合はハブのキャップを使って押し込むことで対応しました。使い古しのベアリングをスペーサーにしてパイプを使って押し込むようにするとスマートに行くかもしれません。
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ベアリングを入れるための道具 直径5mmの棒ネジとスペーサを組み合わせたもの。 スペーサーの穴は8mmちょっとあるので棒ネジはもっと太いほうが良さげ。 せっかく用意はしたのですが、無くても良かった感じがします。 |
当初の計画では、前輪で半日、後輪で半日、予備日1日だったんですが、あれがないこれがない、思ったのと全然違うなどで手間取ったうえ、作業をしているとすぐに腰が痛くなってソファで休むということを繰り返したため、全部交換するのに1ヶ月ぐらいかかっちゃいました。
そんな感じで結構苦労したのですが、乗った感じは違いが全然わかりません。漕ぎ始めとかはむしろ重くなった感じがします。空転させてもすぐに止まっちゃいます。新しいベアリングは回転が渋いので、しばらくの間はそうなっちゃうらしいです。なんのために替えたのかかなり微妙な行為でしたが、まあ、老人の手遊びというかゼンズリですな。
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