2011年5月12日木曜日

おばちゃんの初体験

 今日、筑波方面からの帰りの電車のなかで、席に座っていたサラリーマンが前に立っていた妙齢の女性に席をゆずっていた。妙齢というのは、席を譲るか譲らないか判断に苦しむ年齢の女性という意味で、譲られたおばちゃんのほうは、明らかに動揺しながら「いやいや、疲れているのは皆さん同じだし・・」などといって婉曲に拒んでいた。サラリーマン氏も意を決して申し出た訳であるから「いえいえ私は疲れてませんから・・」とか言って譲らない(席は譲るんだけどね)。横で聞いていた私としては「へっへっへ、それではアッシが」と言って座りたかったが、余計な事は謹んでおいた。そのうち、おばちゃんのほうがあきらめて座ったが、多分、彼女は生まれて初めて席を譲られたのであろうし、年をとって席を譲られた事がなんともいえず切なかったのであろう。確かに、彼女の髪は白髪であったが、ちゃんとセットもしていたし、服装もさりげなく気を使っていたし、化粧もちゃんとしていたし「自分はまだまだ・・」という所であったのであろうが(落合恵子みたいな感じ)、親切ではあるがデリカシーに欠けるサラリーマン氏に痛いところを突かれてしまったという感じである。今後、彼女が若作り方面に邁進するか、ババア化方面に驀進するか他人事ながら気になるところである。まあ、私もいつ席を譲られてもおかしくないので、譲られた時には「ありがとさーん、あ、ドッコイショ」と言って屈託なく座る心構えをしておかなければ。という事でついでに今日の昼飯を紹介させていただきます。 

「油臭い焼き鮭と半生野菜いため定食?(本当はもっとシャレた名前だった)」 
店名:「Cafe Grab」 場所:丸の内/東京 
概要:丸の内で昼飯にしようとしたが、どこも高そうであった。ウロウロしているうちに目下懸案中のタンパク質の名前と店名が似ていたので、引き寄せられるられるように入ってしまった。店内は女性やカップル多し。客は食事中に足を組む奴が多し。外国行ったら嫌われるぞ、と爺むさい小言が思い浮かぶ私は、明らかに場違いであったが、おこぜを食われてしまった私には恥ずかしがるというような若い感性はすでに残っていない。初めはスープがでてこれが美味くない。ミネストローネにカボチャはちょっと・・。次に出てきた料理は見め麗しいものであった。が、鮭がやけに小さいのではないでしょうか?なんか、いじけて無理に縮こまったような鮭である。私が萎れたオヤジなのでイメージに合わせてくれたのかな?それがソテーされて、すこしだけ炒められた野菜の上に乗っている。いじけた鮭のほうは、見ために反して臭い油を充分に吸い込んでおり、口にいれると油がまったりと口内にまとわりつき後味が極めて悪い。なんか油がパーム油みたいな感じ。おまけに冷めており、猫の餌にとっておいたものを萎れたオヤジにくれてやりました、という感じもする。野菜はあまり火が通っていないので、色目があざやかであるが、ものによっては(人参、大根など)固い。バジルのペーストが野菜に塗りたくってあるが、鮭の油臭さは消えない。直接、鮭に塗ったほうが良いような気がするが、それでは野菜の味が無くなってしまうのであろう。竹炭入りのパンはなんか粘っこく、美味くない。竹炭が毒素を吸着してデトックス~!などという趣旨であろうが、竹炭が毒素を吸着するなら、栄養分のほうも吸着するわい、炭の吸着に毒だけ吸着するとかそんな都合の良い選択性があるか、と思うのは美味くないからである。その他文句は山ほどあるが、いっぱいあるので忘れてしまった。サービスの食後の珈琲はまあ普通、だが、天気の良い日には別料金がとられる。 

支払い金額:1000円 評価額:500円(私は貧乏性ゆえにコストパフォーマンスが悪いと評価が厳しいですな) 



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