2011年5月8日日曜日

そして連休は地味に終わっていく。

 今日は、起きると腰が痛かった。ので、自転車には乗れず。ヒマなので府中市美術館で展示されている「江戸の人物画 姿の美、力、奇」展を見ようと、昼過ぎにダラダラと出かける。昔は府中といえば、競馬と刑務所と米軍基地の街で、やくざとツッパリ(昔はヤンキーのことをこう呼んだ)ばかりがタムロするささくれだった所であったが、今は再開発され、こぎれいな街になってしまっていたのが、ちょっと残念。私は多摩育ちなので府中の地理は知っているつもりだったが、関東平野より広い公園の中で迷ってしまい、美術館にたどりついたら3時をすぎてた。 
 展示のほうは、ウーン、何となく、いまいちインパクトが無いというか、ポイントが無いというか観ていて楽しくない。なんか田舎の美術館の無料常設展みたいな感じ。そんな中で収穫といえば、伊藤若冲が筆でサラサラとかいた達磨の絵であった。伊藤若冲の細密画は動きがないというか、時間を止めて画の中に閉じ込めたような感じがするが、筆で殴り書きしたものでも、その感じが出てるのは素晴らしい。あと、同じく伊藤若冲が付喪神の絵を書いていた事と江戸の人たちも髑髏や骸骨の絵が好きだったことを再確認できたことは、なんの役にも立たないけどうれしい。 
 私は若い頃、絵といえば現代美術と呼ばれる物とマチスとゴヤしか認めなかったが、いまや、暁斉だ、国芳だ、若冲だと変われば変わるもんですな。勤務先ではWindozeXPとかいうOSも使っているし(ハードはアップルだけど)。という訳で、今日も昼飯を紹介させていただきます。 

「ツナサンドセット」 
店名:珈琲館シャガール 場所:府中市/東京 
概要:府中が再開発されてしまっていたので、私が高校生の頃にカッコをつけてタバコを吹かしていた旧き良き喫茶店は壊滅状態であった。そんな中で、ゴキブリのようにしつこく生き残っていたこの店に5時近くに入店。ここの店主は高校生にはタバコを吸わせてくれなかったので、一回位しか行った事は無い。店名からお分かりのように昭和の匂いがプンプンする店内で、かなり小振りのツナサンドを食べる。ツナとタマネギと塩と胡椒で、まあ、普通ですな。サラダも普通。珈琲もちょっと酸味があって昔の喫茶店の珈琲の味がした。なつかしいはずなのに、特に何も感慨は持たなかった。という訳で淡々と店を出たが、連休が今日で終わることにハタと気付き寂寞感に襲われた。私の場合、ノスタルジーより労働への嫌悪感のほうが強いということですな。うう。 

支払い金額:480円 評価額:480円(まあ、こんなもんでしょ)

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