2017年5月1日月曜日

富士ヒルの試走でも凍える

5月1日は、6月に行われる富士ヒルの試走に同僚2名と行く事になりました。同僚氏1号と調布のミニストップで7時に待ち合わせて、同僚氏の車で調布インターから中央高速に乗り、富士北麓公園駐車場まで。道はガラガラ。10時前に到着する予定が8時半頃に着いちゃいました。今のところ駐車料は無料。ハイシーズンは有料になるようです。
そういえば一般的にはこの日は休日ではありません。私くらいになると、会社から「頼むから来ないでくれ」と言われるので、しょうがないから休みにしますが、社会的に重要な仕事をしている人は、会社から「頼むから来てくれ」と言われているのでしょう。まあ、うだつの上がらないダメサラリーマンの特権という事でご容赦ください。
もう一名の同僚氏が来るまで時間を持て余して、意味もなく駐車場を自転車でグルグル回ったり、エロ話をしたりシッコをしたりして時間を潰します。この駐車場にはトイレと飲み物の自動販売機があるので、水を忘れてもここで補給できます。
その後、もう一名の同僚氏も合流し、暖かな日差しの中、上はちょと厚手の長袖ジャージで下はビブショーツといでたちで10時半頃に出陣しました。高速の下を抜けて左折すると富士スバルラインへの登り道になります。まっすぐで予想より急な登りが延々と続いていて、すでに心が折れました。喘ぎながら料金所にたどり着いた時点で疲れてしまい、なんとなく帰りたくなります。富士スバルラインは傾斜がなだらかで蓮光寺坂から毛を三本抜いたようなもんだという話を真に受けて、私はちょっと舐めていたようです。
料金所から先は道がウネウネと蛇行し始めます。傾斜は蓮光寺坂と同じくらいでしょうか?観光バスや行楽車がビュンビュン横を走るのでかなり怖い。延々続く登りにうんざりし始めた頃に一合目下駐車場という所を通過しました。まだ、一合目じゃないのかよ、という感じで重かった脚がより重くなります。おまけに、この辺りから天気が悪くなり始め風が強くなり気温も下がり始めます。という感じで、延々登りが続きます。「あー、もう無理」という感じのところはありませんが、「ケケケ、楽勝」という感じでもありません。うんざりしているうちにどんどん脚が削られるという感じでしょうか?あまりメリハリはありません。ただ辛いだけです。三合目をすぎたあたりから道端に汚れた雪が現れ始めます。長袖ジャージを着ていても結構寒い。四合目を過ぎたあたりからパラパラと雨が降り始め、薄手のフルフィンガーの手袋をしている手の感覚が無くなってきました。おまけに風が結構強い。これが寒がりの私にはかなり辛いかったです。進まないし。で、シェルターみたいな構造物が見えて来ると道が下り&平坦になったのでアウターに入れて漕ぐ事が出来ました。ですが、ここで雷が鳴り始めました。最後に傾斜が急になるところで雨が強くなりびしょ濡れになって五合目にゴール。時間は料金所から1時間43分。う、何となく結構遅い。凹みながら同僚氏を待っていると雨がどんどん強くなって来ました。同僚氏2号が到着した頃には、なんか危険なほどの風雨になったので、とりあえず無料休憩所みたいなところに避難します。ありがたい事にここにはストーブがあり冷え切った身体を温める事が出来ます。
そのうち同僚氏1号も合流しましたが、雨が雹に変わり風が凄くなってしまい、自転車に乗るなど絶対無理な状況になってしまいました。ゲー、どうするどうする、と焦ったりしましたが、周り見ると外国人観光客が、のほほんと弁当を食っていたりお土産を分け合っていたりしています。真夏日の築地にいようが嵐の富士山にいようが、この人達が下品でエネルギッシュな王道の観光客の立ち振る舞いを崩す事はありません。さすがです。なんかビビって必要以上に危機感を高ぶらせている自分がバカみたいで、とりあえず、腹も減ったし富士山名物でも食いに行こうという事になりました。私と同僚氏2号は富士山噴火カレー1200円也を食べました。ご飯が円錐にコテコテに盛られていますが、ご飯の量はそれほど多くはありません。お味のほうは下界で食べたら高いと文句を言いそうです。同僚氏1号のほうは富士山ラーメン800円です。と言っても見た目は普通の豚骨ラーメンで、味も普通だそうです。体感気温とシチュエーションを考慮すると富士山ラーメンの方がコスパは高そうです。まあ高地の観光地なので贅沢は言えませんね。
その後、また無料休憩所に戻り、ダラダラとストーブに当たっているうちに雨脚が弱まりました。風も少しおさまったようです。下山するなら今だああ、ということで自転車に飛び乗って下山を開始しました。風がおさまったと言えど、登り坂で漕がなくても進んじゃうくらいの風は吹いています。なので、ものすごく寒い。私はウインドブレーカーを着て手袋の上にオーバーミトンを着けましたが、すぐに手がかじかんでしまいます。寒くて歯を食いしばっているので、顎が痛い。オーバーシューズを持って来なかったので足なんて凍えて全然感覚がありません。路面はスリッピーだし風には煽られるしで、おそるおそる慎重に下りました。今までで一番気を使った下りでした。途中で雨に降られたり、タイヤが巻き上げる水飛沫で肛門がビシャビシャになったりしましたが、何とか無事に駐車場にたどりつきました。急いで服を着替えて車の暖房で人心地つきました。私は普段車を使わないので、自家用車なんてバカにしていましたが、こんなにありがたいものとは知りませんでした。もし、輪行で来ていたらどうなっていたか想像も出来ません。
という訳で、ハルヒルの試走も富士ヒルの試走も雨に降られて凍えまくりました。試走してわかったことは、私がタイムを向上させるためには、ハルヒルは神頼み、富士ヒルは風頼みが必要だという事です。特に富士ヒルはあの強風が麓から吹き上がれば、漕がなくても五合目に到着できそうです。まあ、逆風だったらDNSだろうなあ。

出発前はこんな感じでした。
うららかで暑いぐらいでしたが…
五合目から山頂を見るとはこんな感じ。
五合目から河口湖方面はこんな感じ。
なんか、風雲急を告げている。















観光客のおかげで冷静になって、富士山噴火カレーの二連発。






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