2025年4月26日土曜日

リカバリーウェア、さすがはワークマン、他は・・・

  私は自転車を漕いでいる時に脚が攣ることがよくあります。寝ていても攣ります。何もしていなくても、膝を伸ばして力を入れるだけで攣っちゃいます。何とかしたいなあと思って、サプリメントとしてタウリンを使っていたこともありますが、尿酸値が悪化しただけで何の効果もありませんでした。

 で、ネットのニュースサイトをダラダラと見ていたところ、リカバリールームウェアというものを着て寝たところ足攣りが無くなった、という提灯記事がありました。おおお、本当かよ、足攣りが直っちゃうの?という感じで、商品ページへのリンクをついポチっちゃいました。そのリカバリーウェアなるもの(要はパジャマですな)のお値段は3万5千円・・・。

 貧乏でケチな私は値段を見て一気に冷静になりました。謳い文句を読むと、繊維にセラミックやナノ鉱物(何だ?それ)が練り込んであり、赤外線の輻射で身体を芯から温め血行を良くし安らかで深い眠りを誘う、とのことでした。リカバリールームウェアでググってみると、メーカー各社が有名人やスポーツ選手を広告塔にして宣伝しまくっており、「腰痛が治った」「肩こりが治った」「不眠症が解消された」などの提灯記事が今を盛りに咲きまくっておりました。

 謳い文句の赤外線云々を読むと、生地に練り込んであるセラミック等から赤外線がバンバン発せられて血行をガンガン良くして身体をホカホカに保つというようにも解釈できます。が、当たり前ですが外部からのエネルギーがなければセラミックから赤外線が放射されることはありません。この場合の外部のエネルギー源は着ている人の体温です。セラミックや鉱物は温まりにくく冷めにくい(比熱が高い)ので、赤外線となって放射される体温の一部を反射(輻射)します。それゆえセラミックや鉱物が入っていない生地に比べて保温性が高いという理屈なようです。

 この手の生地は日本医療機器工業会が定めた「家庭用遠赤外線血行促進用衣自主基準」に適合しているそうです。その基準というのは、セラミックや鉱物が入っていない場合に比べ、FTIRで計測した輻射率が5%以上高くなければならないらしい。うーん、輻射率5%って・・・目糞鼻糞というか、自転車のフレームの空力云々みたいなもんですな。まあ、早い話がリカバリーウェアとは、肌触りと保温性の良い生地で作ったジャージといったところですね。

 じゃあ、リカバリーウェアは詐欺かといえば、そうとは言えない。とりあえず嘘はついていません。大袈裟なことを言って高い値段をつけて盛大にボッてるといったところでしょうか?昔、毒にも薬にもならないものをトクホ飲料といってありがたがったことが思い出されます。

 そんなリカバリーウェアなんですが、我らがワークマンだと、そのお値段は何と1500円とかぐらい。おおお、さすが、これが適正価格だと思います。冷え性な方には保温性が良いから向いているのではないでしょうか?ただ、夏場はちょっと暑そうな感じがしますが・・・。

0 件のコメント: