2022年8月13日土曜日

エアロからサイキックマーケティングへ

  本日(8月13日)は台風の影響で天気が悪く、夕方からは大雨になりました。私といえば、8月11日に無理をして長距離乗ったせいで脚がダルダルなのでこれ幸いと自転車には乗らない事に決めて朝寝を楽しみました。なので今日の自転車日記はこれで終わりなのですが、この前、流体力学が専門の同僚と自転車について話す機会があったので、ちょっと、その時のことを書いちゃいます。

 この同僚は業務の関係で水力と空力とどっちも手がけており、水槽も風洞も実験のために使っています。尾根幹の近くに住んでいますが、自転車のことは知りません。

私:最近では自転車のフレームとかも空力をイロイロと工夫しているんだよ。

同僚:そりゃあものすごくミクロでみれば空力の影響もあるかもしれないけど、まあ目クソ鼻クソだね。前方投影面積を考えろよ。

私:・・・まあ、脚でペダルを漕いでいるとか、スポークが空気をかき回しているとか自転車なりの特性みたいなのがあるんじゃないの?

同僚:なんか過剰に空力に期待してるんじゃないの?形状が似ていればCdは変わらないし、脚で掻き回された空気の流れとかそんな複雑なことは正確に解析できない。それが気になるのならキャノピーで覆ってしまえばいい。

私:・・・工夫するために自転車メーカーも風洞実験をしたりしているらしいんだけど・・

同僚:風洞実験は検証とか確認のために行うのであって、いまどき風洞実験のデータが製品の設計にフィードバックされることはほぼ無いね。大体のことはCFDでこと足りるし、特殊な条件となると風洞では再現できない場合が多い。ところでカーボンの自転車って値段が高いんでしょ?

私:ホイールだけで50万円以上するのはざらにある。フレームだけで80万円以上というのも結構ある。

同僚:・・・そりゃ霊感商法だね。

 いや、まあ、お説ごもっともという感じです。でも斜め上空45度からの物言いが若干ムカつきますな。

 たしかに、自転車、服、靴、時計、鞄、車・・・たいていの趣味性の高い商品は霊感商法っぽいです。新興宗教とかの本格派の霊感商法だとケツの毛を全てむしり取られ、内臓は東南アジアに売り飛ばされ、残った骨もダシも出なくなるまで啜り尽くされるのでしょうが、これが趣味的な商品だとケツの毛をむしり取ったあと腎臓の半分ぐらいで勘弁してくれるという程度の違いです。

 じゃあ、霊感商法ではないものとは何かと考えると・・えーと・・アリエクで売っている中華カーボンとか中華ジャージとかかな?うーん、あれはあれで別の道義的問題があるような感じも若干しますが・・・

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