2023年8月1日火曜日

売れ残りのフレームに人生の最期を賭ける(長文です)

  自転車メーカーのFactorから新型のO2 Vamが発表されていました。お値段はフレームのみだと、たったの88万円。ブラックインクのホイールにSRAM Redにパワーメーターをつけても186万円也。うーん、安い。うーん、マンダム。私が買うんだったら、外用に色違いで2台、ローラー用に1台、予備に1台、4台じゃ縁起が悪いのでついでにもう1台買って、おつりでライトウエイトのホイールも買ってしまいますね。ですが、私はすでに、O2 2ndGenを買ってしまっているので、新型のO2Vamは止めておきます。

 と、いうことで昨日(7月31日)新しい自転車を引き取ってまいりました。注文してから納車まで7か月かかっているのでその間に冷静になってしまい、若干のやってもうた感に苛まれてはいるのですが、まあ、やはり新しい自転車を入手したので浮かれています。で、乗りまくっているかといえばそんな事はなくて、家に持って帰ってから全然乗ってません。予感が的中してパワーメーターの取り扱いに手間取り、起動・認識させるのに本日(8月1日)のお昼までかかってしまいました。その後、まごまごしているうちに雷雨が始まり、ブログの文章をクドクドと書き始めたら暗くなってしまったので、今日は自転車に乗るのを諦めてしまったのです。

 で、新しい自転車を組むにあたり重視したのは、①シマノじゃない➁乗っているときの苦痛が少ない③現実的な価格の範囲内でそれなりに軽い、ということです。エアロや剛性などは、乗り手が貧脚で常用速度が低いので考慮しませんでした。

 ①については、シマノの社員某によれば「シマノでない奴は非国民」とのことなので、私のような非国民は、シマノを使う権利がありません。「じゃあスラム」ということにしたかったのですが、スラムは海外通販では輸入することができず、正規の流通経路で買うとバカ高いうえに入荷が何時になるかわからないとの事でした。そうなると電動という線が消えてしまい、面倒だから割安な感じがするカンパのコーラスでいいやという事になりました。クランク他についてはパワーメーターと歯数の少ないチェーンリングを使いたかったのでRotorにしました

 ②の苦痛が少ないという事については、加齢につれて自転車に乗っているのが辛くなってきた事に起因します。乗っているだけでも辛いのですが、長時間路面からの振動や突き上げにさらされるとぐったりと疲れ果てて人生がイヤになってきます。そんなに辛いんだったら止めちゃえばいいじゃんという感じもしますが、タバコみたいなもので中々止める踏ん切りがつきません。そんな感じで、フレームは乗り心地が良いとネットでは言われているFactorのO2 2ndGenにしました。このフレームの発注直前に値上げされるという強烈な仕打ちを受けたのですが、人生最期のバイクだからという事で、そのまま発注してしまいました。ハンドルとサドルは今まで使っていたのを再利用するつもりだったのですが、最期のバイクだから・・・、つい新しいのを購入しちゃいました。ハンドルはアナトミックシャローハンドルの快適さを再認識してしまったので、、なにかと色々と工夫されているらしいワンバイエスのグランモンローというハンドルにしました。サドルは新しいのをさがしてみたかったのですが、そんなことにかまけていると寿命が尽きてしまうので、とりあえず、いままでと同じAlianteの新しいのを買っちゃいました。貧乏でケチな私ですが、なんか後先顧みずに買いまくってしまった感があります。「もう最期だから・・・」という言葉はかなり購買を喚起する効果がありますね。うまく使えば景気の高揚策に使えるんじゃないでしょうか?ああ、「終活」とかはその手の奴かあ。

 ③の軽いという事については、加齢につれてどんどん坂を登るのがどんどん辛くなってきたという事に起因します。②に通じてますね。筋力が衰えまくっているので、傾斜が急になってくると強烈に辛くなりペダルが回せなくなります。なので、価格が現実的な(とは言うもののものすごく無理してる)範囲で重量を軽くするために、ホイールはWinspaceのLunHyperR33、ブレーキはGrowtacの機械式ディスクにしました。私の場合、重量が軽くなっても速くなることは無いのですが、少しでも坂が楽になれば良いかなと儚い期待をしての選択です。まあ、持ち運びや押し歩きも楽になりますしね。そして重量の軽さでは無いのですが、踏み込みの力を軽くするという事で、インナーのチェーンリングを30Tという中期高齢者仕様のモノにしました。リヤはローが32Tなので、ギヤ比にすると、0.93という華麗でラグジュアリーな組み合わせが可能です。これがこの自転車で一番期待できるポイントかな?

 ごちゃごちゃと書いてますが、簡単に言ってしまえば「高齢者が退職金をつぎ込んで乗る最期のロードバイク」ということになります。


新車を左側から
グロータックのブレーキは前後で色を変えてみました。
前が銀、後ろが金なのですが、金は赤みが強くてオレンジ色に見えてしまいます。

 いまで使っていたカレラのエラクルTSは、もともとはインテグラルシートポストで高い値段だったのを普通のシートポストに変えて廉価版として販売したものです。今回のO2 2ndGenも初代のO2に2ndGenなどと適当な名前をつけて値段を下げて販売しているものです。あ、調べてみたら「2ndGen」という名前はとってしまったようです。値段を釣り上げたからでしょうか?

 私が買う自転車って、売れ残りに適当な名前を付けて、「コスパ最高!お得だよー」といううたい文句で叩き売るみたいなのばっかりです。最後の最期までどうしても貧乏癖が抜けませんね。

0 件のコメント: